睡眠時無呼吸症候群(SAS)外来

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome;SAS)は睡眠中に呼吸が止まる病気です。過度ないびきや日中の眠気・記憶力の低下などはSASの疑いがあります。
さらに睡眠中の血中酸素濃度が低下することで、高血圧や糖尿病、心疾患などを引き起こすリスクも高まります。
このように、SASは社会生活に大きく影響を及ぼす病気ですが、治療によって改善ができます。以下の症状に多く当てはまる場合は、医療機関の受診を検討しましょう。

代表的な症状

  • 起床時に頭痛がある
  • いびきをよくかく
  • 起きたときに喉が渇いている
  • 夜中によく目が覚める
  • 夜中にトイレに起きる
  • 寝ているのに疲れが取れない
  • 昼間に集中力が続かない
  • 昼間に眠くて困ることがある
  • 肥満である(BMI≧25)

睡眠中の状態は自分で把握できないため、ご家族などにも協力頂き症状を確認してもらいましょう。以下の症状が複数当てはまる場合は、医療機関を受診することを勧めます。

  • 毎晩必ずいびきをかく
  • いびきがとても大きい
  • 10秒以上呼吸が止まっていることがたびたびある

原因

睡眠中に空気の通り道である気道が塞がってしまい、呼吸ができなくなることにより引き起こされます。とりわけ肥満体形の方は症状が出やすく、首の脂肪で気道が狭まることで、いびきが起こったり、完全に気道が塞がることで無呼吸状態に陥ります。
また肥満でない方でも、骨格や扁桃腺肥大などの理由により発症することがあります。

検査

  • 簡易検査(PG検査)

    鼻、胸、指などに専用のセンサーを取り付けた状態で一晩眠り、睡眠中のいびきや呼吸状態、血液中の酸素飽和度などを測定します。検査結果から必要に応じて精密検査や治療へ進みます。

  • 精密検査(PSG検査)

    睡眠の状態をより精密に測定する検査です。専用の機器を取り付けた状態で就寝し、睡眠中のいびき、呼吸状態、酸素飽和度、脈拍数、体位・体動、脳波、眼球運動など、多角的に睡眠の質を分析します。検査結果から必要に応じて治療へ進みます。

治療

  • CPAP療法

    CPAP(シーパップ)は国内外で広く普及しているSASの治療法です。専用のマスクを装着して就寝し、マスクから常時空気を送り込むことで無呼吸になるのを防ぎます。 CPAP療法を適切に継続することで、日中の眠気や集中力の低下などの症状改善が期待されます。
    治療開始後は定期的に通院いただき、睡眠時のデータ結果報告や、今後の治療方針について医師と相談して頂きます。

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